遥か昔、13世紀の北欧のサーガで、わたしはすでに海でもっとも恐れられる怪物とされていた。古き伝説において、わたしはありとあらゆる脅威を与えていた。船員もろとも船を転覆させ、飲み込んでしまうことの可能な、威容を誇る創造物。触覚を伸ばし深海から身を現し、わたしの深海の香りが夜には海に漂う。
海水の滲みた木造の大規模船舶をも海の底に沈めてしまう巨大な生き物、そんなわたしの伝説に立ち向かえるものは誰一人としていない。高潮や強風よりもなお一層の威力を持つのだから。
わたしはクラーケン、海淵の創造物。
アビシスはわたしの持つ海の力。
香調:ウッディ、アニマリスティック、マリン
メインノート:カリプソ、ブラック&ホワイトペッパー、シダーウッド、アンブロフィックス、サンダルウッド、スチラックス、コスモネ
トップノートはリキッドイマジネールらしい華やかで爽やかなマリンノート。
ラストノートにかけて、徐々に「深淵」の名にふさわしい、生き物の気配豊かな、なまめいた海の薫りになっていきます。
陽射しの降り注ぐカラッとした浜辺ではなく、陽射しの遠い海底の薫りといわれると納得してしまう、コンセプチュアルな香り。ラストはウッディとアニマリスティックが立ち上がった、大人っぽくどっしりと落ち着いたマリンノート。
年齢・性別問わず、シチュエーションも幅広く使えると思います。
寝香水にもいいと思います。